ZenKingのメモ

40代おっさんが3年間でTOEIC・Speakingをマスターするまでのノウハウ

映画感想 LION

王道の感動映画

やっぱ実話という言うところに感動を覚える。
ほぼ同じ年の人間がと思った瞬間にどっと引き込まれた。
親近感、物語への引き込まれるポイントだったのだろう。ぐっと引き込まれた。

油菓子のシーンはとても素晴らしい。
故郷の思い、優しい母に対する思いを何処かで隠してきたサルー。
オーストラリアの育ての両親を離れ、故郷の思い出がふと現れた際に現れる過去の記憶、兄の思い出。
まるで花の形の菓子が花咲いた瞬間にさえ思えた。

"白紙じゃない僕を育てた"の表現があったが、実際過去の記憶が薄れながらも持ち、どこかに閉まった人間はどの様に生きて行くのだろう?
自分のIdentityをどの様に感じるのだろうか?
そもそもIdentityの問題だったのだろうか?
単純に母、兄に対する思いだけだったのだろう。それが彼を苦しめたのだろう。

その思いが彼の育ての親に罪悪感を抱きながら、苛立ちにもなっていた。
そこが非常に上手く描けた良い作品だった。